2016年9月25日日曜日

『バシュラール━科学と詩』序⑤

苦学生として、電信電話技師をめざしていたバシュラール。しかし、勉強をする時間は、第1次世界大戦(1914-1918)によって断ち切れになります。

1914年8月から1919年3月まで、30歳から30代前半を、兵役につかなければならなかったわけです。20代のときのと合わせると6年半を兵役に、8年以上も郵便局員として過ごしたことになります。

兵役の直前1914年7月には、小学生の先生だった女性と結婚しています。しかし妻は、兵役からもどった1年後、バシュラールが36歳になろうとしていた1920年6月に病没してしまいます。


寡夫になったバシュラールは、一人娘のシュザンヌを大切に育て=写真、二度と結婚することはありませんでした。

金森本によると、最晩年の書『蝋燭の炎』には「そうだ、眼差しの光は、死が瀕死の病人の目にその冷たい指を置いたとき、いったいどこにいったのか」とあるそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿